たぶんぇがつくひとだお。
中学の音楽の授業には、クラス全員の前で歌う「公開処刑型テスト」があったお。
筆記テストはこっそり採点されるのに、なぜか歌だけは全員の前で披露させられるお……。
我は思ったお。
「どうせ歌うなら、少しでもマトモな声で歌いたい」って。
でも、我はずっと家族に「音痴」と言われ続けていたお。
人前で歌うのが怖くて仕方なかったお。

スマホもなかった時代。
“第三者の耳”として頼れるのは、ラジカセだけだったお。
録音ボタンを押し、我は歌ったお。
そして再生ボタンを押したお。
……カチッ
ん?
我の歌声のすぐ後ろで、はっきりと「静かな湖畔」の口笛が鳴っていたお。
空っぽのテープなのに。
我ひとりで操作して、母はまだ見ていないのに。
😰 我の体は凍りついたお。
慌てて階下の母のもとへ駆け下り、事情を説明したお。
母を連れて自室に戻り、もう一度録音してみたお。
歌う(羞恥心なんて吹き飛んでいたお)
↓
録音
↓
再生
……やっぱり聞こえるお。
母も青ざめて無言になったお。
そして、ぽつりと一言。
「そのカセット、捨てなさい」
あれから30年。
スマホやアプリで誰でも簡単に録音できる時代になったけど、我は今でもひとりで録音するとき、少し慎重になるお。
科学的には、古いカセットやラジカセでは…
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テープの残留磁気で前の音が混ざることがある
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長期保管で隣の層の音が移る「プリントスルー現象」が起きることがある
でも、空っぽのテープで、母の目の前で再現できたことを考えると、完全に説明できるものではないお。
我にとって、この体験は単なる怖い話ではなく、「録音には思いもよらない何かが入り込むかもしれない」という原体験になったお。
民達も、録音するときは注意するんだお。
もしかしたら、あなたのそばにも「口笛」が入り込むかもしれないお…👻
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